陽の助流 わかりやすい認知症予防

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基本中の基本!認知症とは?言葉の定義

 はじめまして、陽の助と申します。

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認知症予防について、日々研究しています。

 

ブログ全体の目次

 1 認知症の基礎知識

   1-1 「認知症」の定義

基本中の基本!認知症とは?言葉の定義 - 陽の助流 わかりやすい認知症予防

   1-2 「認知症予防」の定義

知れば予防が楽しくなる、認知症予防の簡単定義! - 陽の助流 わかりやすい認知症予防

   1-3 「認知症」と「老化」の違い

 2 認知症の疾患について

   2-1 「受診のタイミング」について

   2-2 「認知症の診断基準」について

   2-3 「4大認知症」について

   2-4 「中核症状」と「行動・心理症状」について

 3 認知症を取り巻く社会環境

   3-1 「新オレンジプラン」について

 4 認知症予防について

   4-1 「脳機能」について

   4-2 「記憶力」の予防について

   4-3 「判断能力」の予防について

   4-4 「言語能力」の予防について

   4-5 「計算力」の予防について

   4-6 「遂行力」の予防について

 

 1「認知症」って何?

 

 私は今まで認知症セミナーや研修会に参加し、疑問に感じた事が2つあります。

 1つ目は、認知症という言葉の意味や使い方が、認知症について語る講師の立場や考え方によって違うと言う事です。

 

 例えば、医師は「認知症」について医学的な疾患の説明をする方が多いです。

介護施設職員は「認知症」について介助者目線で関わり方の説明をする方が多いです。家族の代表者は「認知症」について家族の介護疲れや葛藤の説明をする方が多いです。

 

 上記は私がセミナーや研修会に参加して感じたものですが、正直、最初の頃は、話しの理解に苦しみました。結局「認知症」って何なんだろう?って。

 

 医師からは「認知症とは、風邪と同じで様々な症状がある為、明確な疾患の定義はなく、認知症症候群として考える」と聞けば、、、

 

 施設職員からは「認知症とは当事者の気持ちや生活に寄り添う姿勢が最も大切」と聞き、、、

 

 家族の代表者からは「認知症とは本人も家族も大変なもので、正しい知識の習得や、家族が介護疲れで倒れない為のケアが大切」と聞きました、、、。

 

 つまりセミナーや研修会では、三者ともに独自の「認知症観」と各々の専門分野について「認知症」の説明をすると言う事です。

 

 これが1日の研修で三者から話を聞くセミナーや研修会だと、聞いてる側は大抵混乱します。少なくても私は混乱しました、、、。

 

 1-1 一般的に「認知症」とは

 私は一般的に使われている認知症という言葉は、全体的なイメージであり、話す人の考え方や立場によって違うものだと思います。

 少なくとも私が参加したセミナーや研修では講師の方はその様に使われていました。

 

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立場が違えば「認知症」のイメージはバラバラ

 

 2「認知症予防」って何?

 今までの経験や、活動を通して、もう1つ疑問に感じる事があります。

 それは認知症の予防をしたいと考えている人が、認知症ってどういう状態か?またどの様な状態になれば認知症の診断を受けるのか?と言う事を知らないままトレーニングを行っている」という事が2つ目に感じた疑問です。

 

 確かに、「認知症」とは立場も違えば考え方も違うと思いますが、予防を行う上では明確な予防に関する言葉の定義が必要ではないでしょうか?

 

 2-1 認知症予防に関する、言葉の定義の必要性について

 上記の疑問は一見、大した問題ではないようですが、実は大きな問題だと思います。

 

 例えば同じ病気の予防でも、毎年流行っているインフルエンザ予防には明確な目的や定義が存在します。インフルエンザはウイルス性の疾患です。その予防の定義としてはワクチンの予防接種や、手洗い、うがいなど様々な予防を通して「インフルエンザウイルスを体内で繁殖させない」という事がほとんどの方の共通認識ではないでしょうか? 

 

 2-2 認知症予防の定義が曖昧のままでは、、、

 認知症についてはどうでしょうか?最近ではテレビでも「認知症にならない為の最強食材」「これが最新の認知症予防だ!」など世間の関心も高いようですが、、、

 

 また、街中を見渡せば「麻雀で認知症予防」、「社交ダンスで体も脳も若返り」といった高齢者向けの教室の看板もよく目にします。

 

 しかし、実際は認知症の予防の定義はよくわからないまま、「これは認知症によく効くよ」と周りに進められ、なんとなく行っている人が殆ではないでしょうか?

 

 そして最初に、これは大きな問題と話した訳は、予防を行っているつもりが、実は認知症の予防の定義を理解していない為に、逆に認知症になりやすい状態に陥っている高齢者の方も多い現実を私は見てきたからです。

 

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っえ!予防のつもりが逆効果?

 

 もちろん、すべて認知症予防をされている方が、逆効果と言っているわけではないのですが、この様な認知症予防教室などは、注意した方がいいかもしれません。

 

 2-3 こんな認知症教室は危ないかも

生徒

「先生質問ですが、私は将来、認知症にかかりたくないのですが、この認知症予防教室ではどうのような状態を認知症だと考えていますか?

 

先生

「う~ん、認知症とは物忘れが多くなったり、急に怒りっぽくなったり、症状としては人それぞれだから、これが認知症とは一概に言えないんだよ

 

 一見、普通の会話にも聞こえますが、認知症の予防教室としてはどうでしょうか?認知症予防の説明が抽象的過ぎて、ピンとこない事はありませんか?

 

 少なくとも、認知症の予防教室の参加者は、将来、認知症にならない為、強いて言えば病院や、免許書センターで認知症の診断を受けない為や、将来、子供や孫に迷惑をかけたくないという気持ちで、予防目的を持って教室に通っている人も多いと思います。

 

 しかし、この予防教室の先生の説明だと、具体的な予防方法がイメージが想像できないのではないでしょうか?

 

  2-4 定義が、インフルエンザにはあって認知症にはない?

 インフルエンザの場合は「体内にウイルスを繁殖させない」という明確な予防定義が有りますが、認知症の予防定義は、先ほどの先生の言葉を引用すると「症状は人それぞれ違うから、脳にいいことを中心に行いましょう」という「分かるようで分からない」抽象的な説明が、今までの世間一般の常識ではないでしょうか?

 

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よく分からないな、認知症予防って

 

 2-5 世の中には分かり難いセミナーがいっぱい

 私は様々な認知症関係のセミナーや研修会に参加してきましたが、大半が認知症についての研修会やセミナーがほとんどで認知症予防」と銘打ったものには参加したことがありません。また認知症予防」と銘打ったものでも参加後には、、、

 

・医師の認知症予防セミナーでは、認知症の疾患の説明や、社会情勢の説明は良く分かるが、予防としては薬物療法が主で、非薬物療法の話しになると、具体的な予防の方法が分からず終わる事や、、、

 

・施設職員の認研修では、今困っている、認知症の介護や予防について質問してたら、予防に対する心構えや考え方は解るが、具体的な対応の理論や方法論は分からなかった事や、、、

 

・家族の代表者が講師のセミナーでは、良い話はいっぱい聞いたけど、予防について、結局、明日から何を初めていいか分からなず終わる事などが殆どでした、、、。

 

 結果「結局、明日から出来る予防活動って何なん?」って感じる事が殆どでした。

 

 2-6 これからの認知症予防は

 そして、この様な「分かりそうで分からない」セミナーや研修会の原因は、最初に講師が認知症予防に対する言葉の定義説明を行っていないからだと私は思いました。

 

 もし最初に認知症予防の定義を講師の方から聞いていれば、あとはインフルエンザ同様、人によって、うがいがいいのか?手洗いがいいのか?加湿がいいのか?予防接種がいいのか?を考える事が出来るからです。

 

 整理すると、講師の方に最初に説明してもらいたい言葉の定義は、認知症の定義ではなく、認知症予防」の定義です。細かい言葉の違いに聞こえるかもしれませんが重要な事だと思います。

 

 最初の説明に戻りますが認知症に対する考え方は、立場や人それぞれで異なります。しかし、認知症予防」に対する考え方は、インフルエンザの予防定義同様、明確な目的や行動指針がなければいけないと思います。

 

 「医学はこの予防方法、介助者はこの予防方法、家族はこの予防方法」と、言っている内容がバラバラでは、予防を受ける本人が混乱し不安になりますよね。

 

 もう少し整理して説明すると、医学、介護、家族ともに「この方法が予防に効く」と各々の専門知識を活かして提言する事はいいことだと思います。

 

 その為にも、インフルエンザ予防(体内でウイルスを繁殖させない)同様の、認知症予防(曖昧ではない具体的な定義)を最初に説明した方が、聞いてる側は納得すると思います。

 

 つまり医学、介護、家族ともに、認知症予防の言葉の定義はこういうものがあります。それを実現するためには、この予防方法が聞く」と説明して頂ければ、聞いている側は、どの予防方法が一番、自分には向いているか比べる事が出来ますよね。

 

 3 認知症予防の定義

  一般的に認知症予防に関しては、インフルエンザや、その他の疾患の様な言葉の定義は曖昧で、セミナーや研修会でも説明される事は殆どないです。しかし、今後、認知症予防を行っていく上では必要不可欠なものには違いないと思います。

 

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なるほど、認知症予防の定義がないと困るよな。

 

 3-1 認知症予防の最初の1歩は

 これから本気で認知症予防を考えている方、または既に始められている方、どちらにも言えますが、まずは認知症予防の言葉の定義を明確化し、自身で「どの状態にならない為に様々な予防をしていくか」という事を考え理解する事が最初の予防活動です。

 

 また、既に認知症予防に通われている方で、認知症予防の言葉の定義について、今も知らない方は、一度、その教室のスタッフにどの様な定義をもって予防に努めているか質問する事がいいと思います。最悪、本当は認知症予防を行っているつもりが、逆に認知症の悪化に繋がるケースもあるからです。

 

 

 3-2 まとめ

認知症の定義は立場や人によって様々な認知症観を持っている為、一つの言葉で言い表す事は難しい物です。

 

認知症予防」の定義については、インフルエンザ同様、今後、統一した認知症予防指針が必要になってくると思いますが、セミナーや研修でこの「認知症予防」の定義について考える講演はほとんどない為、統一されていないのが現状です。

  では、「明確な認知症予防の定義」って何?

 そこが皆さんの興味のある内容ですよね。では是非、続きも読んでみて下さい!

 

知れば予防が楽しくなる、認知症予防の簡単定義!

 

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最後まで読んで頂きありがとうございました。