陽の助流 わかりやすい認知症予防

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認知症 基礎講座 「診断のタイミングや診断内容・治療や予防」について

こんにちは陽の助です。

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本日は認知症予防教室にてQ&A方式の勉強会を行いました。

 

 今回も前回に引き続き、認知症基礎講座と位置づけ、認知症の診断・治療・予防」について記事を書きたいと思います。

 「最近物忘れが多いですけど、これって認知症ですかね?そろそろ病院へ行った方がいいですか?」という質問を、予防教室に来ている参加者さんから聞かれることがあります。なので先ずは、「病院へ行くタイミング」について説明したいと思います。

 

 1 認知症の診断について

 

 認知症の早期発見、早期治療はその後の認知症の人の生活を左右する非常に重要な事です。個人的には、まだ早いかなぁと感じているうちからの早期受診をお勧めしますが、「いきなり病院へ行くのも勇気がいるしなぁ」という気持ちも分かります。

 1-1 受診のタイミング

 なので、「受診のタイミング」について、お勧めしたい事が「老化による脳の不調ではなく、急激に何かしろの疾患による不調を感じた場合」は受診をお勧めします。

 

 具体的な「脳の不調」とは、例えば半年前までは普通に、仕事や家事が出来ていたのに、急にケアレスミス(注意力が散漫)や、忘れ物が多くなり、仕事や家事に支障が出ている状態が続く場合など、ポイントは急に今まで出来ていたことが難しく感じるときは「受診のタイミング」です。

 

 ちなみ、徐々に仕事や家事や難しくなる状態は誰にでもあり、一般的には「老化による脳機能の低下」と言われています。誰でも脳も年齢を重ねるごとに、他の体の部分と同じく老化で働きが低下していきます。

 

 例えば、年齢と伴に顔のしわが増えた場合「先生、年々しわが増えてくるんですが病気ですかね?」と皮膚科に受診する人はいないと思います。しかし「先生、急に顔中がただれて痛いのですが」などの皮膚のが急変の場合は受診しますよね。それと同じだと思います。

 1-1-1 受診のタイミング まとめ

 認知症の診断について、受診のタイミングは急激な脳の働きの不調を感じた時。

 

 1-2 認知症の診察や診断の内容

 一般的に、認知症の初期の診断は難しいと言われています。その診察の内容ですが、CT、MRIは脳の萎縮の具合を観ます。脳血流検査は血液中の、情報を伝達する物質が正常かを調べます。記憶・知能などの脳機能を測定するテストを行い。その他、認知症と似たような症状を引き起こす身体関係の病気ではないかという視点からも検査を行います。また、実際に脳機能の低下から、生活に支障が出ていないか、本人、もしくは家族からの聞き取りを行い。総合的に認知症の診断を行うと言われています。

 

 2 認知症の治療について

 認知症の種類の説明の際に、認知症には様々な種類があり、症状は様々と説明させてもらいました。なので治療法も様々なわけですが、今回は一般的な病名でアルツハイマー認知症について説明したいと思います。

 

 2-1 アルツハイマー認知症の治療について

 早期の場合は、投薬による治療によって進行が遅らせる事が出来ます。なので初期から使い始めると健康な時間を長くすることは可能になります。

 また、非投薬療法としては、認知症に対する家族や支援者の理解や、環境整備によって、健康な時間を長くすることが可能になります。

 

 2-1-1 ポイント

 アルツハイマー認知症の治療としては、投薬療法の場合、なるべき早期からの投薬が有効的と言われています。

 また非投薬療法におきましては、本人の生活環境により、健康な時間の長さが変わって来るため、家族や支援者の認知症に対する知識が必要となる。

 上記の通り、現在の状況ではアルツハイマー認知症完治はなく、緩和的治療が主になります。

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早期発見、早期治療が大切

 

 ちなみに、脳血管性認知症などは、治療可能な認知症と言われています。また、投薬や身体活動を高めるリハビリによって、脳梗塞や脳血管性認知症の原因となる病気の再発防止により、進行を止める可能性も高いと言われています。

 

 3 認知症の予防について

 医学的には認知症の発症のリスクを少なくする事と言われています。

 

例えば

 

脳血管性認知症の予防の場合

高血圧症、高脂血症、肥満などの対策が有効です。

 

アルツハイマー認知症の予防の場合

運動、食事をはじめとする生活習慣病対策には、発症を遅らせる効果があると言われています。

 

老化による脳機能の低下予防の場合

脳や体を使わない「廃用」状態は認知症の発症や進行を加速させます。

 

「全国キャラバン・メイト連絡協議会」が発行している、「認知症サポーター養成講座標準教材」には書かれています。

 

 3-1 個人的には認知症の予防について

 また、上記とは別に個人的には予防教室などでは、もう少し具体的な「予防の定義」が必要と思い考えた結果以下の内容になりました。

 

 認知症の予防とは、(どんな認知症であっても)「自身の年齢以上に脳機能の低下があり、生活に何らかの支障が出ていない状態にならない事」と定義させてもらいます。

 この考え方は、認知症の基礎講座からは外れる内容かもしれませんが、実際には現場で説明する時は、大半の方が納得して頂ける内容かと感じています。

 

4 まとめ

 今回は認知症の診断・治療・予防」について、一般的な内容をベースに記事を書きました。正直、現在、世間一般に説明されている認知症についての基礎知識は、医学的な見解が大きく反映されており、実際の現場で役に立つかと聞かれると、少しも物足りない部分があるのではないかと個人的には感じています。

 

 本当に「認知症」について考えるのではあれば、もちろん医学的視点も必要ですが、家族からの視点や、専門職としての介助者の視点も研究しながら考える必要があると思います。

 

 最後に

 今回で認知症に関する基礎講座編は最後になります。ざっくりとした説明でしたが、分かって貰えましたでしょうか?何か疑問や質問ありましたら、お気軽にコメントを下さい。次回からは、認知症予防に関する、「ストレスと認知症の関係」について記事を書きたいと思いますので是非続きも読んでみて下さい。

 

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最後まで読んで頂き有難うございました。