陽の助流 わかりやすい認知症予防

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認知症についての基礎知識講座!「老化」と「認知症」の違い

こんにちは陽の助です。

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認知症」って何なんやろと考え中の皆様に呼んで頂ければと思います。


 認知症の基本知識

 「認知症」と「老化」の違い

 認知症の後援会やセミナー、テレビ番組でよくある「皆さんは、こんな経験がありませんか?」と聞かれる認知症テスト、何か不安な気持になりませんか?「なんで、そんなこと聞くの?」「嫌だなぁ、事例と同じ症状だったら」って思ったりしますよね。

 

 安心して下さい。今から聞く質問は「認知症」かどうかを見極めるものではなく、誰でも体験する「老化による脳機能の低下」についての質問です。少し肩の力を抜いてお答えください。

 

 質問 ここ最近、同じような体験をしたことがありますか?

 

① 「隣の部屋に何かを取に来たが、あれ?何を取に来たんだろう?」と想い出せず、数分間、その場をウロウロし、「っあ!あれや!」と想い出す事がある。

 

② 「っあ!この人どっかで見た事あるけど、誰だろう?」とテレビ等で有名人の顔は分かるが、名前が出てこず、携帯やパソコンで検索してみた事がある。

 

③ 「あれ?今日って何曜日だったかな?」っと、ど忘れし、カレンダーや手帳で調べる事がある。

 

④ 「あ~、二度手間ばかりで全然、仕事がはかどらない」っと、以前は効率的に出来ていた仕事に時間がかかる様になり、イライラしてしまう事がある。

 

⑤ 「え~と、100g300円の牛肉の25%オフは何円かなぁ?」と考えた時、昔は暗算で出来た問題が、最近は紙に書かないと解けなくなってきた事がある。

 

⑥ 「最近、ドラマや小説読んでも全然、ストーリーが頭に入ってこないなぁ」と感じ、同じドラマや小説を何回も見たり、読んだりする事が増えてきた。

 

 *上記は老化による脳機能の低下が原因で起る事例です。

 

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結構あてはまるぞ

 

 認知症に対する、よくある思い違いと、認知症の定義

 私、個人の体験ですが、日頃、私は高齢者向けの認知症予防教室の講師を行っています。その活動中に、参加者さんから私に、上記の事例と同じ様な体験談が多いらしく「先生、私、認知症かな?」、「先生、そろそろ病院に行った方がいいかな?」と聞いて来られる方が何人かいました。

 

 また世間の認知症に悩む方々の中にも、同じ上記の体験を基にした「過剰な不安」
抱えている方が多いと思うので、はっきりと説明させて貰いたいと思います。

 

 「過剰な不安」と表現させてもらいましたが、具体的には上記の事例に全部該当したとしても、病院では認知症の診断を受けません。その理由としては、上記の事例は「老化」に伴う事例であり、「認知症」に対する病院での診断における定義が

 

 認知症とは「自身の年齢以上の脳機能の低下があり、生活に何らかの支障が出ている状態」と定義されているからです。

 

 つまり、上記の事例は全て最終的には自身で「困っていることを解決している」という共通点から「生活に何らかの支障が出ている状態」とは判断されないと言う事です。

認知症に対する「定義」については、詳しくはこちらを参照ください。

 

younosuke-yobou.hatenablog.com


 認知症の定義を知ればちょっと安心

 上記の説明で少し安心して貰えましたか?「「過剰な不安」は「認知症の定義」を理解すれば解決できる問題だと私は考えています。

 

 また、この「過剰な不安」を煽っているのが、最近、頻繁に報道されている、「認知症関係のテレビ番組」だと私は感じています。どの番組も自作した「ちょっとした改善方法や、いかにもそれらしい調査結果」を報道していますが、実際には、認知症のごく一部の調査や改善が見込める内容の報道ばかりで個人的には、「いかにも凄い事を報道してます感」が伝わり過ぎて失笑レベルで見ています。

 

 ちなみに「認知症予防の定義」を知らずに、認知症予防について「あぁ、でもない、こぅ、でもない」と悩んでいる人達が多い現状に目を向け、今後も自分なりに、地道な「認知症予防」に対する啓発活動が出来ればと考えています。

 

 脳機能の低下について

 また、認知症の診断は受けなくても、誰でも起る「老化」により、質問①と同じ様な物忘れの症状が増えてきます。

 

 具体的には、老化により「作業記憶」を司る「海馬」前頭葉という脳の部位の働きが低下していることが原因で、質問①と同じ様な物忘れの症状が増えてきます。

 

 「作業記憶」・・・何か行動しながら短い時間だけ記憶する能力。
 「海馬」  ・・・短い間、情報を記憶する脳。
 「前頭葉」 ・・・行動全般を司る脳。

 

 老化による脳機能の低下の主な原因は「脳細胞数の減少」が大きく関わってきます。人間の脳は誰でも20歳を過ぎると1日に10万個ずつ脳細胞が減っていきます。この話をすると「っえ!そんなに減ったら、もう私の脳は空っぽじゃない」って心配す方がいますが、心配ご無用です。

 

 実は人間の脳細胞20歳の時点で140億万個あると言われています。ちなみに20歳の時に140億万個ある脳細胞が、1日10万個ずつ減って、80歳では何個あるかというと?

 

 答えは
 1日10万個減少 × 60年(60年×365日=21900日)=21億9000万個の減少、する為

 80歳の平均脳細胞数は
 140億 - 21億9000万 = 118億1000万

 

 更に脳細胞が空っぽになるには?
 20歳 + (140億万個 ÷ 10万個 ÷ 365日) = 約403歳

 

 なので、「私の脳は空っぽや」とおっしゃる方には、「大丈夫ですよ、脳細胞が0になるまでには、、、笑。」と説明しています。

 

 今回のまとめ

 世間では「老化」と「認知症」の区別がつかずに、「過剰な不安」を抱えている人が多いですが、そんな不安を解消するためには、まず「認知症の定義」について学ぶことです。この学び無くして不安の解消はありません。

 

 認知症とは「自身の年齢以上に脳機能の低下があり、生活に何らかの支障が出ている状態」と覚えておいて下さい。

 

 次回は認知症の基礎知識として、認知症の種類」について分かりやすく解説していきたいと思いますので、是非、続きもお読みください。

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最後まで読んで頂き有難うございました。