陽の助流 わかりやすい認知症予防

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最新!脳細胞レベルで効く、認知症の記憶力トレーニング!

 こんにちは、陽の助です。

 

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日頃、脳機能の向上や維持に向けて取り組んでいます。

 

・最近、なかなか新しいことが覚えられない
・テレビを見ていても芸能人の顔はわかるのに、名前が出てこない
・あれ?こっちの部屋に何を取にに来たんだっけ?

 

 こんな経験はありませんか?これは記憶力を司る脳の機能低下によるものです。脳は20歳を過ぎると脳細胞の数がピークを過ぎ、正常な成人でも1日に10万個ずつ、脳細胞は減少すると言われています。その為、何もトレーニングを行わなければ、脳の機能は自然と低下していく一方です。

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脳細胞の減少は20歳から

 脳細胞とシナプス

 しかし、人間の脳には脳細胞と脳細胞を繋ぐシナプスという伝達組織があります。このシナプスは年齢を重ねるごとに、様々な経験を経て増えていくと言われています。

 脳機能とは簡単に説明すると、「脳細胞×シナプス」であり、減っていく脳細胞以上に様々な体験を通してシナプスが増えていけば、脳機能は低下する事はありません。

 

 私の場合

 例えば20歳を過ぎた途端に、頭の回転が遅くなったと感じる人は少ないのではないでしょうか?私の場合は20歳を過ぎてから、脳細胞自体は減っていると思いますが、大学、社会人を経験して20代の頃よりも30代に入ってからの方が、頭の回転や、仕事の速さが増した様に感じがします。

 

 成長曲線から考える

 しかし10代、20代と比べて基礎代謝や持久力、集中力などは低下した感じがします。

 皆さんは脳機能の発達していく特性を説明する「スキャモン曲線」というグラフをご存じでしょうか?このグラフは成長発育を20歳でのレベルを100%として考え、各体の組織の発達・発育していく特徴を4つのパターンに分けてグラフ化したものです。

 

 このスキャモンの発育発達曲線を参照すると、神経系統は生まれてから5歳頃までに80%の成長を遂げ12歳でほぼ100%になります。この時期は、神経系の発達が著しく、さまざまな神経回路が形成されると言われています。

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脳機能は20歳までにほぼ完成



 神経経路の成長期

 またゴールデンエイジ(10~12歳)と呼ばれる時期があり、特徴は「即座の習得」です。「即座の習得」とは見よう見まねですぐできてしまうことを意味します。


 ゴールデンエイジ期の子どもは、初めてチャレンジする動作でも、手本を見ただけでできてしまうことがあります。


 大人の場合は、動く前に動作を理性で理解し分析しようとします。

「足の位置は・・・」「ひじは・・・」「タイミングは・・・」の様にまず考えてから動きます。これに対して子供は、パッと見た直感だけで動きのコツをつかみ、その動作を習得してしまいます。これが、ゴールデンエイジ(10~12歳)と呼ばれる時期の特徴です。ちなみに最近ではこの理論を用いて、子供にいろいろな体験を積ませている保護者も多いようです。

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ゴールデンエイジ 成長曲線

 誰でも50歳過ぎると

 話しが少しそれましたが、この様な発育プロセスを経て、人間は20歳以降、脳細胞の減少が始まり、50歳以降からはシナプスの減少も始まると言われています。その結果、徐々に大半の脳機能が低下を始めます。

 

 特に脳細胞は減るスピードも速いため、適切なケアをしないと、個人差が大きく出ます。そこで今回は「脳機能の低下を防ぐトレーニング!記憶力編」をテーマに書きたいと思います。

 

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最近、物忘れが多いな~

 脳機能の中の「記憶力」 

 以前、病院や免許センターで受ける認知症のテストについて、主に診断される脳機能は5種類だと説明しました。

1 記憶力
2 言語能力 
3 判断力  
4 計算力
5 遂行力

脳細胞レベルで認知症予防がわかる。脳機能の低下について 参照

 

 その中でも、今回は記憶力の予防について書いていきたいと思います。

 記憶力とは言葉の定義

 ものごとを忘れずに覚えておくことを「記憶」と言いますが、記憶力は、その名の通りこの記憶に必要な「覚えておくための力」です。

 

 普段、生活の中でも「あの人は記憶力がいいな」などと言うことがあります。この場合の記憶力は「暗記能力(短期記憶)」を指していることが多いですが、実は、生活の中で暗記に注力する場面はそれほどありません。


 私たちが生活の中で記憶力を使うとすれば、「本屋に向かいながら欲しい本を覚えておく」など、何か行動しながら短い時間だけ記憶する、というケースの方がずっと多いでしょう。このように、行動しながら記憶することを「ワーキングメモリ」「作業記憶」などと呼びます。

 

 作動記憶は、私たちが普段会話をするときにも働いています。今話している会話の内容を覚え、理解することで会話がつながっていくのです。

 ちなみに、覚えた事柄を一定時間経過後に思い出すというための能力は「遅延再生(長期記憶)」と呼ばれ、こちらも重要な記憶機能のひとつです。

 

 記憶力の種類

・暗記能力(短期記憶)

作業記憶(ワーキングメモリ)

遅延再生(長期記憶)

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記憶力にも種類があるんだ

 

 記憶力が低下すると

 記憶力を支えるのは、脳の「海馬」「前頭連合野」「大脳」といった部分です。これらがきちんと機能することで記憶力が保たれています。しかし、この機能は20~30代がピークで、以降は加齢にともない徐々に衰えていきます。

 

 脳機能の低下によって作動記憶がうまく働かなくなると


「買い物で店に来たのに何を買うのか忘れてしまった」
「何か言おうと思ったが何を言いたかったのか忘れてしまった」
といった現象が起こります。

 

 また、遅延再生の衰えでは、「昨夜食べたものが何か思い出せない」といったことも。こうした物忘れは誰にでも見られるものですが、特に衰えがひどくなると、人の名前や顔が覚えられなくなったりお金の管理ができなくなったりと、日常生活に何らかの支障をきたすようになります。

 

 記憶力を強化するに

 私たちは日常的に作動記憶を働かせているため、通常通りの生活を送っていれば無理に強化する必要もありません。ただし、疾患によりひどく脳機能が低下しているときには、既に覚える物事を想い出す「想起トレーニング」が有効です。

 

 想起トレーニンとは、新しく何かを覚えるトレーニングではなく、既に頭の中にある過去に覚えた記憶を思い出すトレーニングです。

 

 例えば制限時間を決め、この様なお題を出してみます。

 「今から3分間で木編の漢字を書けるだけ書き出してみましょう」

 「卵を使った料理名を想い出せるだけ答えてみましょう」

 「漢数字の入っている芸能人の名前を答えてみましょう」などなど

 

 このトレーニングは短期記憶を司る「海馬」ではなく長期記憶を司る「前頭連合野」や「大脳」を活性化させるトレーニングになります。

 

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短期記憶は「海馬」、長期記憶は「大脳」に保存される


 

 「想起トレーニング」の目的は

1 自分の年齢以上の脳機能の低下を防ぐ事

2 脳機能の中でも特に、記憶力の低下を防ぐ事。

3 記憶力の中でも特に遅延再生(長期記憶)の低下を防ぐ事。

4 その為には、脳の中の前頭連合野や大脳の活性化を目指す事。

5 強いて言えば、細胞レベルで前頭連合野のや大脳の細胞数の減少以上に、刺激を与えシナプスの再構築を目指す事。

 になります。

 

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これが最新の認知症予防の考え方

 まとめ

 今回は記憶力トレーニングの遅延再生(長期記憶)にターゲットを絞ったトレーニング内容の紹介をしました。どの脳機能トレーニングでも同じように、狙う脳機能、その機能を司る脳の部分の説明した上で行います。

 今後、需要があれば、その他にも記憶力に関するトレーニング内容を紹介もしていこうと思いますので、興味のある方は是非、コメントをお願いします。

 次回も、5つの脳機能に関するトレーニング方法や、脳機能の種類、鍛えられる脳の部位などを分かりやすく紹介していきますので是非、続きも読んでください。

 

必見!判断能力を向上させる、認知症予防トレーニング!

 

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最後まで読んで頂きありがとうございました。